5冊目の短編集。4編の短編が収録されていて、2編が書き下ろしなので得した気分になる。
最初の一篇はオルトヴィーンが入って変わっていくアストラルを、残りの三篇は本のタイトルにもあるように、各キャラの記憶を掘り下げてく構成。
――こうして、とりとめもなくふたりの少女を思うとき、ごく稀に、いつきの胸は甘酸っぱい感覚にとらわれるのだった。
って文章にあるように、いつきがようやく穂波とアディリシアに対して恋愛感情らしきものを自覚し始めたんだけど、ふたりセットかよ。いつまでもそんなにふらふらしてるとそのうち刺されそうな気がする。このツンデレふたりがヤンデレ化して本気でいつきを取り合って戦ったら面白そうだ・・・いや、そうでもないか。
そして、思考に上らない黒羽がかわいそうだ。
あとは穂波がデレたり、猫屋敷の過去の一端が垣間見えたり。
鬼の祭りのときに穂波がリビング・ワンドにお爺ちゃんって語りかけたときには、魔術の失敗か何かで樹木になってしまったおじいちゃんの力を借りてるとか、そういったタブーに触れそうなものかと思ってたんだけど、実際はそうでもなくて安心したようながっかりしたような。禁忌の力ってなんかあこがれる。中二病だから。
猫屋敷の過去は、誰を殺したいのかってことと血統の問題がぼかされてて、影崎と戦ったって伏線も消化できてないので、またそのうち書かれるんじゃないかと思う。

- レンタルマギカ魔法使いの記憶 (角川スニーカー文庫 177-12)

- 三田 誠
- 角川書店 2008-01-01
by G-Tools , 2008/01/20
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